上京に憧れを抱くことも多いが、いざ上京して東京の舞台に立ってみると想像以上に余裕がなく、かつては抱いていた憧れもいつの間にか消し飛んでいることも少なくない。その余裕のなさの理由として挙げられるのは、田舎と東京都心とのあまりに違う時間の流れだろう。
1分1秒という単位としての時間の流れは、全く同じである。しかし、東京の時間の流れが早く感じるのは、往来する人々の忙しなさや過密なスケジュール、寸分違わぬ過密なダイヤで運行される各種の交通機関、そして絶え間なく生みだされる新たな流行や話題など、これまでの頭の回転では到底追いつかないほどのスピード感で、東京のシステムが動いているからに他ならない。
この流れに慣れていくためには、結構な時間を要するものだ。もちろん、上京して生活の糧を得るための仕事もこの流れをベースにして動いているため、多少強引にでも慣れていく必要がある。この流れを自分の生活ペースに取り入れるには、日々の生活の中に適度な緊張感を保ち続けてオンオフの切り替えを行い、精密なスケジュールで取り組む覚悟が欠かせない。
仕事先や出先、レジャー先への最短・最安の交通ルートを常に検討し、時間の無駄をなくしてアクセスする癖をつけるのも有効だ。また、早朝の空き時間をトレーニングにあてるのも良いだろう。東京の生活に慣れるまでは、仕事とプライベートのスケジュールを密にすることで頭の中を空っぽにする無為な時間をなくし、常に先のことを考えながら行動したい。